こんにちは、ユウタです!
今回は、手法の根幹となる資金管理の部分に触れていきたいと思います。
2014年9月に遡りますが、初めて石油関連銘柄に手を出し初めて暴落を経験しました。
このままではいけないと思い、分割売買に関する本をいくつも購入しては猛勉強し、その結果、今の自分があります。
中でも投資の考え方の核心に迫る資金管理の大切さを説いてくれた本があり、縁あって著者様にお会いすることとなりました。
その方は、手取り足取り教えてくださることはなかったのですが、私の性格を理解した上で、自分で考えることこそが必要な力だと判断してくれたのでしょう。
学びを自らの足で進めと言い、壁にぶつかったときはまず話を聞き、的確なヒントを下さり、背中を押してくれたことを今でも忘れません。いや、ご本人は面倒くさかっただけかも…。
直接教わってコピーしたわけではないので、そこから少し発展してはいますが、上がったときのプランと下がったときのプランを常に考えるということは、どのような投資であれ最重要事項と考えています。
その方の姿勢に敬意をこめて、私が一番初めに教わった手順【資金分割>建玉配置>値幅】の3つに分けてお伝えさせていただきたいと思います。
■全資金の10%は使わない・残りの資金も20%ずつ使う
まず一つ目は【資金分割】についてのルールです。
偉大なテクニカルの始祖であるウィリアム・ギャン氏が残した”価値ある28のルール”の中で【1度にとっていいリスクは総資金の-10%まで】という金言が存在します。
このルール、裏を返すと-10%までなら含み損を許容しつつ利益が出るまで抱えていいリスクだといえます。
ですので私のルールではあらかじめ含み損を抱えることを想定して、総資金の10%を含み損に耐えるための資金として残しておき、残りの90%の資金でポジションを構築する。
一度に発注する資金量を一定にすることで発注株数を毎回変える必要がないため、発注ミスも減り管理がとても楽になります。
他の手法では平均単価を有利にするため、一回の発注量を毎回変えるやり方もありますが、
今回は一度に発注する資金量を20%と定義します。
■建玉資金の計算~ヒューリック(3003)を例に
下に、計算の参考となるチャートを表示しました。そこからデータを読み取って実際に計算をしてみたいと思います。
株資金管理の公式)
1ポジ資金発注量 =(総資金)x 0.9 x (100÷30) × 0.2
x 0.9 :含み損に耐えるための10%を差し引く
x (100 ÷ 30) :信用取引は30万の保証金で元金100万まで取引可能
× 0.2 :1度の発注は20%ごとに行う
そしてこの係数、数の部分だけ計算すると、以下の式が成立します。
1ポジ資金発注量 =(総資金)x 0.6
※FX版もありますが習得が大変なのでまずは株から※
【ヒューリック(3003)週足】
【例】小額資金50万の場合
①中心価格を計算
週足を見て、過去6か月間の高値と安値を見ます。
ここ2年間の最安値は924円、最高値は1407円であることがわかりますが、
6か月で見ると、安値959円、高値が1251円であることがわかります。
そこから中心価格は1105円だとわかります。
※ ( 959 + 1251 ) ÷ 2 = 1105 ※
②1回の発注資金量を計算
先の公式より、
50万 x 0.6 = 30万
一回の発注資金は30万円となります。
③1回の発注株数を計算
30万÷中心価格1105円=271株 ⇒最小購入単位は100株なので、200株とする
※このケースでは300株持てないので、60万円にして300株持ったほうが資金効率がよいといえる。※
【例】そこそこ資金500万の場合
①中心価格を計算
週足を見て、過去6か月間の高値と安値を見ます。
そこから先ほど同様に、中心価格1105円を求められます。
②1回の発注資金量を計算
先の公式より、
500万 x 0.6 = 300万
③1回の発注株数を計算
300万÷中心価格1105円=2714株 ⇒2700株
※株数が2000株を超えると元金に対して5%の利益を取るごとに100株増やすことができるので、複利の効果が飛躍的に使いやすくなる。※
■一度に資金の過半数を寄せない>3つ目までには逆玉
二つ目は【建玉配置】についてのルールです。
下の図では2つ目に逆玉のケース、3つ目に逆玉のケース、4つ目に逆玉のケースをそれぞれ比較しました。
4つ目に逆玉だと最高値の買いの含み損が伸びた状態になってしまうため、トータルでの損益に注目すると2倍以上の差がつくことがわかります。
元金100万では一度に発注する量は先の公式から400株となるので、4つ目に逆玉だと元金に対し含み損が-30%と許容できないリスクとなります。
よって、バランスよくリスクリターンを取るには3つ目までに逆玉を持つと良いでしょう。
■資金の集中を避けるため同一方向の値幅を広げる
三つ目は【値幅】についてのルールです。
分割売買はその特性上資金を分けてしまうので、資金を分割しすぎると値動きの中で近距離でポジションが取れるようになる半面、一度に取れる利益は少なくなってしまいます。
かといって分割数が少なすぎても、一度に取れる利益は大きくなりますが、広い価格帯を追うためには値幅を広げる必要が出てくるため、機会損失にもなります。
株の3.3倍のレバレッジで追える最大ボラティリティを追う簡単な計算方法があります。【値幅×分割数】の法則、と自分では呼んでいますが、30%前後の最大ボラティリティを追うためには最低でも【分割数5以上で同一方向の値幅は5%以上広げる】必要があると考えます。
3(%)×3ポジ= 9(%)
4(%)×4ポジ=16(%)
5(%)×5ポジ=25(%) …最低でもこの幅は追跡する
6(%)×6ポジ=36(%) …30%追うのに6つ目に出番がなくなる
7(%)×7ポジ=49(%)
8(%)×8ポジ=64(%)
9(%)×9ポジ=81(%)
4%以下では強トレンド発生時には3つ目までに逆玉でもポジションが置き去りにされやすいためあえて広めにポジションを取ります。
8分割以上ですと、決済パターンが多岐にわたり、散らかって管理が面倒になりますし、ボラ60%以上は値動きが荒い分類に入りますので、初心者は最大ボラティリティ30%でポジション数5つから始めるといいでしょう。
■本日のおまとめ3カ条
- 1ポジ資金発注量=(総資金)x0.6
- 資金の過半数を寄せないために3つ目までには逆玉を建てる
- 狭い範囲への資金集中を避けたいので同一方向は株価の5%広げる
今の生活に少しでもモヤモヤしたものがあるのであれば、
リミットある大切な時間を無駄にしないためにも、
今すぐにスタートすることをオススメします!
少しでも投資って楽しそうと思って頂けたら非常に嬉しく思います(^o^)
記事やコンテンツ内容を通して、
投資やトレードに関するご質問・ご相談などがありましたら
お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡頂ければと思います。
それでは改めて、長い文章を最後までお読み頂きありがとうございました。
引き続き私のブログコンテンツをお楽しみください。
だんだんまとめ増えてあたまがこんがらがって来ましたが、簡単に成功する道などないですね!
ゆっくり整理します!
サトウ 様
たびたびのコメントありがとうございます。
最初は難しいとは思いますが、知識で覚えるより、経験として繰り返して自然に身に付けるのが一番です。
今後の記事でもトレードの練習方法についてご紹介しますので、そちらを参考にしていただければ幸いです。
今回の資金管理は、本当に重要な内容ですから、
繰り返し読み込んでますが、、難しいですね!
資金を5~6分割にすればイイってことですね!
初心者ですがリアルトレード始めてます。
この内容を、刷り込むように身につけないと、
大ヤケドに会うだろうと想像できますね。
心してトレードします!!
KIKUKO 様
コメントありがとうございます!
資金管理の重要性。その言葉はよく聞きますが、
実際の方法論まで落とし込んでいる本はなかなかありませんね。
ですのである程度、計算例やシミュレーションを交えてご説明させていただきます~
なぜ、分割が必要なのか。
なぜ、値幅をどの位広げることが必要なのかが、分かりやすく納得感が高いです。
初心者に分かりやすくありがたい。
OS 様
コメントありがとうございます!
分割の必要性って失敗からしか学ぶ機会がないので、
トレードを正しく教えられる場所が増えてほしいものです。
実績ない素人さんがマグレを続けられるほど、甘い世界ではない
というのが変えられればいいと思ってます。