学習希望者はコクミラ相談窓口へ

株は資金管理がすべて~プロの取引は分割売買【株基礎07】

こんにちは!ユウタです。

この記事は、紆余曲折を経て、資金管理の重要性にたどり着いたけれども投資手法がいろいろあってどれを選んでいいかわからないという方や、これから投資を始めるけれども初めての取引で退場したくない方に見てほしい内容となっています。

初心者向けの本には『ロスカットが大切』と書かれていているけど、そもそもロスカットし続けてお金がどんどん減っている経験はしていませんか?

ロスカットはそもそもお金を減らす行為なので、元金が目減りしていくのは当たり前です。

大きく資金を失わないからこそ大きな利益につながっていくわけですが、ロスカット分も含めて優位性のある取引で資金がトータルでプラスになればよいという考えができている必要があります。

ロスカットが連発して、どうしても目先のお金が早くほしいという焦ったメンタルでは利益を伸ばしてとることなどできず、収支がマイナスへと沈んでいきます。

資金が減ったことで『早く元に戻したい!』と、はやる気持ちが抑えられず、ハイリスクハイリターンな思い付きの取引をしてしまいます。その結果、資金を大きく無くしてしまうのです。

そんなギャンブル取引から脱却し、一日でも早く勝ち方を覚えるためにぜひこの記事を参考としていただければと思います。


■株価予想はいつかは予想は外れる

株価が上がるか下がる確率は2分の1です。
つまり、現物株を適当に買って利益が出る確率は50%です。
それが連続で勝つとなると、
2連勝は4分の1(25%)
3連勝は8分の1(12.5%)
4連勝は16分の1(6.25%)

連続で勝とうと思ってもその確率が下がっていく以上、必ず負けは来るものですし、上がり続けた株価はいつか必ず下げます。

このたった一回の負けを受け入れられず、ナンピンなど冷静には判断していない状態での取引が被害を拡大させます。

さらにそこに単純な確率以外にトレンドという要素が加わると、不利な状況の時に限って奇跡的な連敗が続き、資金を失って退場してしまうわけです。

確率の問題で考えても100%勝ち続けることは難しいですし、何しろ地震などの災害は予想ができないのでトレードでは必ず思惑と反対に行った時のプランを用意していなくてはなりません。

上の図のように現物買いで1480円で高値掴みして、1100円まで下落してしまうと、現物株ではロスカットできなかった場合、差額の―380円が損失となります。
しかし、信用取引の場合は、損を出している買いポジションと同数の売りポジションを保有することで、値段がどこまで下がろうとも買いポジションの損失売りポジションの利益が打ち消してくれるため、損を値段に関係なく食い止めることができるというわけです。
空売りをうまく扱えるようになると、下落時に空売りでのリスクヘッジができない現物取引が怖く感じるようになります。


■予想が外れることを前提として1銘柄に絞る

信用取引を用いた取引では売りと買いが両方使えるので、上がっても下がってもどっちでもよい取引ができます。

値動きは年ごとによって違いはありますが、どうしても世界経済が悪く、短期的には上昇するものの、下げ幅の大きいリーマンショック後のような下げ相場というものが存在します。

実際、リーマンショック時は日産の株価は約14か月間もの長期にわたり下落トレンドとなり、元の価格から6分の1まで安くなりました。

このような相場では、短期的に上げを狙う戦略のデイトレードでしか利益を狙うことができないため、現物取引だけでスイングトレードをしていた投資家は軒並み退場となったことでしょう。


反応する材料や、値動きの癖などは大きく変わらず、長く相場を見ることで変動感覚が身についていきます。

ですので、実戦に入る前に、自分が取引をする銘柄の値動きを最低10年分は見ておいて経験を積んでおいたほうがいいといえます。

例として、国際帝石を見てみましょう。

月足は長きにわたりボックスの形をして横ばいですが、信用取引の決済期限である6か月間で真中価格に戻ってくることのない銘柄です。

相場の格言で言われる『頭と尻尾はくれてやれ』といわれるのを体現してるかの如く、一方向に行くということは流れが見えれば大きな利益のチャンスで、流れに逆らうと大きなリスクを背負う銘柄であるということがわかります。

ですので低い価格帯で買いを仕込むケースでは下げの途中ではなく、反発を確認してからエントリーしなくてはいけないということがわかります。



■資金を分けて使うことで予想が外れても動きがとれる

一か所に張った場合はロスカットして資金を外さなくてはなりませんが、資金を分割することによって予想が外れた時のリスクヘッジをしつつ、値動きのより広い範囲を追うことができるようになります。

信用取引というものの空売りを使うことによって、下落時に買いが出す損失を固定して食い止めることができるため、ロスカットを先送りにできます。

資金が減らないということは一度に利益決済で入ってくる金額も減らないので、利益を回収してから、価格が戻りそうにない損を少しずつ消すことができます。

一度に大きく儲けるのではなく、値動きを追いかけて行って小銭を拾い続ける

値動きに大きく左右されずに次の選択肢が残った状態で利益を重ねていくことができます。

※損失を止める方法と利益調整の方法は手法編で詳しく触れます。※


■分散投資と集中投資はどちらが正義か

現在のあなたは資産を守らなくてはいけない立場でしょうか。それとも資産を築かなくてはいけない立場でしょうか?

かの有名な投資家ウォーレン・バフェット氏が『分散投資はリスクヘッジではなく”無知に対するヘッジ”だ』と過激な名言を残しています。

それ以外にも、この集中投資の重要性を投げかけた著名な投資家がいます。

まず、一人目がピーター・リンチ氏です。

1997年から2010年の13年間、ファンドマネージャーとして指揮をとっていた方で、当初2,000万ドル(約24億円)程度であったファンドを、たった13年間で700倍の140億ドル(1.6兆円)の世界最大規模のファンドに育て上げる偉大な功績を残しました。

リンチ氏の主な特徴は、外食産業や小売などの身近な企業を投資対象とし、企業価値より割安な時に株式を購入し長期保有するスタンスです。

加えてリンチ氏は、「個人投資家ならば5銘柄程度に投資をすべき」と集中投資を薦めており、「株式市場では、確かな1銘柄はよく分からない10銘柄に優る」と語っています。

二人目はウィリアム・ギャン氏です。

20世紀を代表する投資家で、現在でも世界の投資家から崇拝されている伝説のカリスマトレーダーです。

ギャン氏の残した“価値ある28のルール”は金言とされ現在でもトレーディングの鉄則とされており、「一時に10のことに集中できる能力を持った人はいない。成功するには少数の銘柄を選び、それに集中することである」という名言を残しています。

この御二方の名言を読むと『分散投資がすべてダメだ』という考え方になってしまいますが、分散投資で成功している投資家ももちろんいます。

ウォール街で最も多くの投資家に影響を与えたと称されるベンジャミン・グレアム氏です。

グレアム氏は、どんな状況においても致命的な失敗を回避し、長期にわたり安定して資産を守る方法を見つけ出しました。

それは、現金・債券と株式のバランスを考えながら分散投資してポートフォリオで管理するという戦略です。

彼がこの方法にたどり着いたのは、人生で何度も経済的破綻を経験し、資産を守る方法を第一だと考えからだと言われています。

このように分散がいいのか、集中がいいのか意見が分かれそうですが、自分の立場によって変わってくるものだと思います。グレアム氏のようにすでに資金が潤沢で資産を守るスタンスであれば分散投資でもよいとは思います。

しかし、かつてのユウタはサラリーマンで少ない数十万の元手から資産を築くという姿勢で投資に臨んでおり、そのミッションにあわせて『1銘柄に集中投資はするけれども、資金は分割してリスクを下げる』という投資戦略へとたどり着きました。

資産を守るのか・資産を築くのか』あなた自身が目標を設定できたときにどちらのスタンスが自分にとって最適なのか一歩を踏み出すことになります。


■本日のおまとめ3カ条

  • 予想が外れることを前提として1銘柄の値動きを追う
  • 1銘柄の値動きの癖を追いながら資金を分けて管理する
  • 小額から資産を築くには集中投資

今の生活に少しでもモヤモヤしたものがあるのであれば、リミットある大切な時間を無駄にしないためにも、今スタートすることをオススメします!

少しでも投資って楽しそうと思って頂けたら非常に嬉しく思います(^o^)

記事やコンテンツ内容を通して、投資やトレードに関するご質問・ご相談などがありましたらお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡頂ければと思います。

それでは改めて、長い文章を最後までお読み頂きありがとうございました。

引き続き私のブログコンテンツをお楽しみください。
 

無料メルマガ登録>手法のすべてを受け取る