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株式相場と一日の流れ>値動きと時間帯【株基礎02】

こんにちは、ユウタです。

この記事では、株取引の取引可能な時間とその特徴を勝ち組トレーダーの目線からお伝えさせていただきます。

株取引を始めた当初は、『早く利益が欲しい!』と欲に引っ張られるあまり画面から目が離せなくなってしまう方、見ていなくても気になって画面をチラ見してしまう方がほとんどだと思います。

そんな様子では、隙間時間で経済的自由をつかめるようになる前に精神的負担がかかって体や仕事に支障をきたします。

周りの勝ちトレーダーも含め、私の取引手法でもそうですが基本は一日に1回しか見ません。相場の値動きの特徴は一日の中でも結構差があるもので、特に落ち着いた値動きの中でのみポジションを持つようにしています。株でもFXでもこれは共通です。

実取引に入る前に知っておいてほしい、実際に専業での取引経験からフィードバックした内容になりますのでお見逃しなく!

 

■証券取引所は平日の日中のみ取引可能

 

現在国内には4つの取引所があります。かつては大阪や京都、広島などにも取引所がありましたが、インターネット技術の発達でネット証券への移行が進んだことを背景に、統合が進み、今では4つとなりました。その中でも東京証券取引所(東証)が一番大きい取引所となります。

※各取引所の取引時間帯 前場>後場※
東京証券取引所  9:00~11:30、 12:30~15:00
名古屋証券取引所  9:00~11:30、  12:30~15:30
札幌証券取引所  9:00~11:30、 12:30~15:30
福岡証券取引所  9:00~11:30、 12:30~15:30

日本にある証券取引所の取引時間は、前場(ぜんば)後場(ごば)に分かれており、1時間の昼休憩を挟むという特徴があります。

海外のニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所では休憩なしで取引が行われているのでそのまま通しになる日が来るかもしれません。

日本の市場はこの休みをはさむことで、値動きに癖が生まれやすくなります。私が意識している時間帯は、以下の3つです。

A)前場寄り(寄り付き)>9:00~9:30
この時間は証券会社やファンドが取引を仕掛ける時間でもあり、
前日のニュースや経済指標をはさんで売り買いが活発に仕掛けられ、1日の中で最も値動きが荒くなる時間です。

B)後場寄り>12:30~13:00
ここでは前場のうちに利益を出せなかった投資家が割安銘柄を物色しに来るため、前場ほど取引量は大きくないのですが、売り買いが出るため少し動きが大きくなります。

C)後場引け(大引け)>14:45~15:00
この時間は場中に利益を出せなかった人のロスカットや明日以降の取引を見越した仕込みが入ってくるため、ここでも少し動きが出てきます。

デイトレでは、朝一の大きい動きにぶつけて決済注文を入れ利益確定しておく。だから、朝一に動く。

スイングでは、6か月の値動きで見るとまだ割安圏なので明日以降のために値段の落ち着いた時間にポジションを仕込んでおこう。だから14:30に仕込もう。

というように取引スタイルによってベストな取引時間も変わってくるということです。

早く利益を出したいと思って、焦りを抱えた状態で朝一の寄り付きに取引を行うと、値動きの上げ下げに一喜一憂してしまいます。いずれは値動きを予想して当てることに力を入れるようになるため、最終的に資金を残すことはできないでしょう。

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■サラリーマンの味方【ネット注文】時間外でも取引できる

 

SBI証券や楽天証券といった、店頭ではなくネット取引を中心とした証券会社では取引アプリで期間指定して発注が可能です。

ですので、『明日の相場で何円になったら買いを入れる』というように相場が閉まっている時間でも事前に取引プランを立てて動くことが可能です。

指値(さしね)注文では、決まった値段になってかつ売り手がいないと買えないですが、現在値より有利な値段でポジションを持つことができます。

一方、成行(なりゆき)注文では現在値の前後に少し値はずれてしまいますがすぐに約定します。

指値注文は値段が届かないうちは約定しないため、その値段で買えたかどうかこまめに画面を見てしまいがちです。

指値が入らずに相場が閉まって、後日値動きがあって大きく上がると、あの時買っておけば~と結果論の話になってしまいます。

『少しでも有利な値段でポジションを持って、すぐに利益にしたい!』という現実不可能な目標で目をくらますくらいなら、やはり、値動きの激しい時間帯は見ないようにして、落ち着いた時間帯に冷静に相場を見て、成行注文するのがベストです。

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■PTSでの夜間取引は必要ない

 

どうしても一定時間リアルタイムで動く株価を見ながら取引したいという人には証券会社が独自に持っている取引システム:PTS(Proprietary Trading System、私設取引システム)が使えます。

PTSでなら夜中にリアルタイムでの取引が可能ですが、PTSならではのデメリットもあります。

PTSでは信用取引ができないため、リーマンショックのその後のように長期にわたって株価が下げ続ける下げトレンドには全く意味をなさないのです。

そのためPTSでは証券会社各社が予想したほど利用者が伸びませんでした。撤退が相次ぎ、今では夜間取引ができるPTSはSBIジャパンネクスト証券のJ-Marketだけになっています。

さらに、J-Marketでは取引所と比べてより細かい単位での注文が出せます。これを「呼値(よびね、刻み値)が小さい」といいます。

例えば通常の発注では、株価が3000~5000円なら5円単位で注文することになっていますが、PTSの場合は0.5円単位で取引が可能です。

しかし、株価に対して1%以下の利益決済では手数料分損するため、そもそもこの呼び値が小さいことはスイングトレード以上の取引だと全く意味のないものになります。

お役立ちサイトなどではPTSをメリットのように謳っていますが、資金管理の観点からみると信用取引ができないこと自体が強烈なデメリットであるため、私はSBI証券をメインで使ってはいますが、PTSは全く使用していません。

※SBI証券はアプリの使いやすさと手数料の手軽さが魅力です。※

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■小資本で上場可能な新興市場が抱える2つのリスク

 

東京証券取引所ではいくつか開設している市場が存在します。そのうちの2つ、東証2部マザーズを比較してみました。

 ①東証1部>1989社
 ②東証2部>535社
 ③新興市場【マザーズ】228社
 ④新興市場【JASDAQスタンダード】719社
 ⑤新興市場【JASDAQグロース】44社
 ⑥プロ向け【TOKYO Pro Market】16社
 (2017年1月調べ)
 

市場東証2部マザーズ
事業継続年数新規上場申請日の直前事業年度の末日から起算して、 3か年以前から取締役会を設置して、継続的に事業活動をしている新規上場申請日から起算して、 1年前以前から取締役会を設置して継続的に事業活動をしている
純資産の額連結純資産の額が10億円以上(かつ、単体純資産の額が負でない)基準なし
利益の額・時価総額次のどちらかを満たす 
(1)最近2年間の利益の額の総額が5億円以上 (2)時価総額が500億円以上
基準なし
 
こうしてみると東証2部のハードルの高さがうかがえます。

これほどの資金を調達できるほどの将来性のある社会は社会の仕組みの中で必要とされているためそのさらに上の東証1部上場の会社は倒産リスクが低いと考えられます。

マザーズのような新興市場は、東証1部の大きな会社と比較して小資本で上場できるということは、会社としての体力は劣ることになるため、有事の際の対処や世界的経済危機には弱いといえます。
そして、発行株数が少ないことから、買いたいときに買えない、売りたいときに売れないといった売買が成立しないリスクを抱えることになります。

発行枚数の少ないプラチナチケットに人気が殺到した場合、価格が跳ね上がるのと同じで、株も人気が集中すると発行数の少ない株は値動きが乱高下するということを忘れないでください。

早く大きく勝てるということは早く大きくなくすこともあるため、新興市場銘柄で一発逆転狙いはただのギャンブルです。

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■本日のおまとめ3カ条

 

・朝一番の成り行き発注は避け、動きが落ち着いた後場14:30に成行注文がよい

・PTSは信用取引不可、出来高の少なさがデメリットになるため使わない

・新興市場は倒産リスクと取引約定リスクがあるため未熟なうちは手を出さない


今の生活に少しでもモヤモヤしたものがあるのであれば、リミットある大切な時間を無駄にしないためにも、今スタートすることをオススメします!

少しでも投資って楽しそうと思って頂けたら非常に嬉しく思います(^o^)

記事やコンテンツ内容を通して、投資やトレードに関するご質問・ご相談などがありましたらお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡頂ければと思います。

それでは改めて、長い文章を最後までお読み頂きありがとうございました。

引き続き私のブログコンテンツをお楽しみください。
 

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