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株の取引スタイルと保有期間【株基礎03】

こんにちは、ユウタです。

この記事では、保有期間による株取引のスタイルの違いと値動きの種類をお伝えさせていただきます。

相場には流れがはっきり異なる【ボックス(レンジ)相場】【トレンド相場】の二つがありますが、あなたは一目でそのどちらに該当するのか判断ができるでしょうか?

一定の価格帯にとどまるボックス相場と、一方の向きに価格がずれてゆくトレンド相場では、利益の取り方に違いが生まれます。

“相場に合わない動きをしてしまうと利益が出ないどころか損を出してしまうため、”そのどちらの値動きにあわせて利益を取りに”動く”かで、株の保有期間に違いが生まれてきます。

相場にはガンガン積極決済をして利益を上げ続けている【デイトレーダー】もいれば、潤沢な資金を背景に自分の気に入った会社へ出資し長期間保有する【エンジェル投資家】もいます。

あなたも投資家として踏み出すためには目先の利益ではなく“何のために”お金を増やす必要があるのか考えることが大切です。目的意識をはっきりすることでトレードセンスに磨きをかけていきましょう!

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■相場の値動きは大きく分けて4つ

 

相場は値動きの大きさの違いと、方向感があるかないかで4つに大別できます。

 

値幅ボックス相場トレンド相場
変動小
変動大
 

それぞれの特徴を簡単に説明します。

A)変動小のボックス相場
決算発表直前や指標結果結果待ちによく見られる『様子見』の状態。日中の値動きが殆どないので日またぎで利幅を取っていく形になる。

B)変動大のボックス相場
日中の値動きも大きくポジションを持った元の価格に短期間で戻ってくるため、一歩踏み込んだリスクが取りやすい状況。決算発表前1カ月前など思惑で売り買いが交錯した際に多く見られる。

C)変動小のトレンド相場
暴騰暴落の直後、安値圏や高値圏から中心価格へ戻る際に見られる。材料がなく、出来高が伴わない人気がない状態。ここで焦って手を出すと大きい動きに対応できなくなる。

D)変動大のトレンド相場
世界的にインパクトのある情報方法が流れた際、期待感や混乱で通常時の値動きでは考えられない大きな圧力が生まれ、価格が一方向に流れる現象を指す。

投資の世界では『聖杯』と呼ばれるすべての相場に対応した単一のロジックを追い求める人がいますが、実は不可能なことなのです。

変動小のトレンドと変動大のボックスではそれぞれ利益の出し方が真逆のため、ロジックを使い分ける必要があります。

一つのロジックを機械的に繰り返すシステムトレード(自動売買)ではすべての値動きを追っていき利益にすることは不可能です。優秀なシステムトレーダーはそのロジックが通用する相場かどうかを裁量で見極めて使い分けをしています。

つまり、短期間に爆発的に利益を上げた人は全く異なるタイプの相場に転換した際、それが利益ではなく損を出す仕組みになってしまうため、生き残ることができません。

トルコリラ暴落や仮想通貨の暴落にあわせて、システムトレードが機能せず資金が飛んだという話は良く耳にするかと思います。

AIトレードやFXの自動売買に関して言えば、PCが使えないような全くの初心者さんですと自動売買のオンオフでさえ厳しいためロジックを使い分ける以前の話なのではないかということです。

私自身、原理原則を理解したうえで自動売買を使うのは楽になっていいとは思いますが、プログラミングができず自分の手足のようにシステムを使えない以上は、多額の資金をそこへ投入しようとは思いません。

基本をしっかりと学んでから相場へ挑まないと緊急時にどうなるかは明らかだといえます。

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取引スタイルは保有期間と利益決済値幅で決まる

 

下に保有期間と、決済値幅の関係を示しました。

 

スタイルスキャルピング
(スキャル)
デイトレードスイング長期投資
保有期間数秒~数分数分~1日数日~数週,
数週~3か月
半年以上
決済値幅
(株価1000円に対し)
5円10円30円以上数百円以上
メリット・決済回転数が高く爆発的に複利運用が可能・決済回数が多く複利運用しやすい
・場中で手じまいするためリスクが軽減される
・月単位で成果が出やすい
・決算発表など経済指標を受けた大きな値動きで利益を最大化できる
・短期の値動きを気にすることなく配当金だけで最も安定運用できる
・成長企業を選べば将来的に大きいリターンが得られる
デメリット・反射神経が必須のスポーツである
・画面に張り付くため時間が拘束される
・時間の拘束がある
・取引時間外の好材料で利益が伸びることがない
・保有期間が長いためある程度の売買手数料がかかる
・暴騰暴落時の対処方法が必須
・保有期間が長いことで”塩漬け”になりやすい
・優良株の目利きに時間がかかる
 

利益として手元に残る金額は、決済金額と決済回数のかけ算で決まります。

月利5%の利益を上げようとした場合、スイングだと40円の決済を5回の取引で達成できます。

しかし、スキャルとなると利幅が5円だと8分の1の利益なので決済回数を8倍の40回にしなくてはなりません。

1日2回以上の利益決済を必ず確保しなくてはならなくなるため、目標達成のハードルが格段に高くなります。

※スキャルは為替や日経平均先物がメジャーです※

これを踏まえたうえで、現在のライフスタイルに悪影響を与えない取引方法を選ぶ必要があります。

例えば、定年を迎えてシニアライフを満喫している方であれば時間はありますが、身体的な負荷がかかるスキャルは避け、一歩ゆっくりのデイトレが有効。

また、サラリーマンで働き盛りの40代の方であれば確認する回数の少なく仕事に支障が出ないスイングトレードが有効だといえます。

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■取引スタイルにあった銘柄と適正相場

 

下の図に各取引スタイルに合った、銘柄と値動きの特徴をまとめました。

 

取引スタイルスキャルデイトレードスイング長期投資
適正銘柄の特徴・場中の往復回数が多い銘柄
・24時間動く為替、先物
・決算発表前の銘柄
・高値もみ合いなどトレンドが落ち着いた銘柄
・決算などで周期的な動きをする銘柄
・材料によく反応する銘柄
・今後の市場成長が期待できる銘柄
・倒産リスクが低く配当が高い銘柄
相性の良い値動き・変動小のボックス相場
・変動大のボックス相場
・変動小のボックス相場
・変動大のボックス相場
・変動大のボックス相場
・変動大のトレンド相場
・変動小のトレンド相場
・変動大のトレンド相場
 

スタイルごとに決済のリズムが異なるため、値動きの特徴によって利益が上げやすい相場と、身動きが取りにくい相場に分かれてしまします。

今回私が皆様におすすめするのは“スイングトレード”です。

取引時間が1日1回3分以下で済むので時間の拘束もなく、利幅は大きいため年利率30%~120%と高いリターンを狙うことができます。
※私の指導では年率50%を設定目標にしています。※

特定の方向感の出る値幅の大きい時期を狙うため、基本は見送り放置のスタンスになることで気が付いたら利益になっていたくらいの気軽な気持ちで相場を見ることができるようになります。

経済的自由を掴んでも時間の自由がなければ全く意味がありません

かくいう私も、お金は増えたが講師業では授業を一手に引き受けていたため、休日に旅行に行きたかったとしても休みを取ることができず、何のために仕事をしているのかわからなくなる時期がありました。

生きていくためにお金稼がないとダメだと日本社会は盲目的に働く文化がありますが、自由とは時間とお金のバランスで成り立つものだと頭の片隅に置くべきではと思います。

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■スイングトレード戦略:流れの継続で大きく利を伸ばす

 

スイングトレードは短期投資には分類されますが、著書によっても定義があいまいで多岐にわたります。

ここでは週またぎでポジションを保有する少し長い目で見たトレード、『週トレ』というイメージを持っていただければ幸いです。

【スイングトレードの特徴】
・画面に張り付かず1日1回の取引
・ある程度まとまった金額の利益が入ってくる
・取引時間外での好材料で大きな利益が期待できる

最大の特徴が1日1回の取引で片手間でできるということです。

見送る日も当然ありますが、取引回数の割には利幅が大きいのが特徴で、デイトレのように画面の前に座っている必要がないので会社員には大きなメリットと言えます。

主にスイングトレードでは半年の値動きをワイドスパンとして見て、中間圏ではデイトレのような小動き決済を中心とし、高値圏や安値圏では利益を伸ばすポジションを仕込む動き方になります。

つまり、取引する1銘柄の値動きの癖を事前に知っておく必要があり、取引対象の銘柄の動きをシミュレーションすることが大切だといえます。

そのため、学習に少し時間を要しますが、準備ができてからは1日1回3分で長期投資をはるかに上回るリターンを手にすることができます。

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■デイトレード戦略:小動きでは積極決済

 

デイトレードは通称『日計り』ともいい、1日の取引時間の中で数回取引をして売却差益で利益を積み上げていく方法です。

【デイトレードの特徴】
・資金を有効活用できるため成果がすぐ出やすい
・取引時間外での情報の影響を受けない
・株価全体に大きな動きがない場合でも利益が出る

日足ではボックス相場であり日中の高値安値の差が大きい銘柄が理想ですが、値幅が小さくても積極的に往復するものであれば決済を繰り返すことができます。

しかし、安定しすぎているものですと決済回数が減り、その結果、利益効率が下がるため避けたほうがよいといえます。

スイングトレードである程度利益を出す方法が身に付いたら、伸びる時期と小動きの時期を見分けることができるようになります。

例えば、年間を通じて一日当たり終値ベースで40円の動きがある銘柄があったとします。

日中上げ下げ20円 ⇒ 小動きボックス
決算発表後120円の大幅反発 ⇒ 変動大ボックスかトレンド

このようにスイングの伸ばす取引とは別に小銭を拾う取引を組み合わせることで収益性に安定感を加えることができます。

どうしてもスイングトレードで利益を早摘みしてしまう。というせっかちな方は利益の取り方をややデイトレ寄りにするとよいでしょう

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■本日のおまとめ3カ条

 

・1つのロジックで4種類の相場すべてには対応できない

・利益ばかりを追うのではなくお金と時間のバランスを考えて取引スタイルを選ぶ

・スイングとデイトレの使い分けで利率向上が可能


今の生活に少しでもモヤモヤしたものがあるのであれば、リミットある大切な時間を無駄にしないためにも、今スタートすることをオススメします!

少しでも投資って楽しそうと思って頂けたら非常に嬉しく思います(^o^)

記事やコンテンツ内容を通して、投資やトレードに関するご質問・ご相談などがありましたらお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡頂ければと思います。

それでは改めて、長い文章を最後までお読み頂きありがとうございました。

引き続き私のブログコンテンツをお楽しみください。
 

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3 COMMENTS

KIKUKO

以前より、『株』に興味ありです!
けれども「分かんないし、怖いよ〜」と。
ところが、このサイトは分かりやすく、順序だてて
教えて下さるので、安心ですね。
「やってみよう!!」という、強い動機付け
になりますよ(^。^)
これからが、ますます楽しみで〜す!

OSumi

いつもありがとうございます、楽しみに拝見しています!

内容は勿論すごくわかりやすく、為になり、早く次が読みたい!と思わせてくれます!バッチリですね✌

あと、写真とかもすごくおしゃれですし、見やすく読みやすいのもホントいいと思います!

これからも頑張ってください✊

toko

画面に張り付かず1日1回の取引、ある程度まとまった金額の利益が入ってくる、お金と時間のバランスを考えての取引スタイルがとても魅力的と感じています。
これからも色々とお勉強させてください!

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